はじめに
こんにちは、草津会計士blogです。
この記事は、NHKの受信料の月額料金について【2019年8月】時点の情報に関するものです。
具体的には、「現在の受信料はいくらなのか」、「過去に受信料はどのように推移してきたのか」、「今後の受信料の改訂はされるのか」ということをまとめています。
また、「2019年10月からの消費税増税(8%→10%)で受信料はどうなるのか」「受信料は軽減税率の対象か」ということ、今後の受信料の改訂のところで説明しています。
現在の受信料はいくら?
【2019年8月】時点の、NHKの放送受信料額は以下の通りです。
地上契約の受信料月額は、継続振込1310円、口座振替1260円です。
継続振込の場合、6か月前払いで月1246円となり月64円お得、12か月前払いで月1212円となり月98円お得となります。
口座振替の場合、6か月前払いは月1198円となり月78円お得、12か月前払いで月1166円となり月94円お得となります。
衛星契約の受信料月額は、継続振込2280円、口座振替2230円です。
継続振込の場合、6か月前払いで月2169円となり月111円お得、12か月前払いで月2110円となり月170円お得となります。
口座振替の場合、6か月前払いは月2121円となり月109円お得、12か月前払いで月2064円となり月166円お得となります。
(出典:NHK放送受信契約・放送受信料についてのご案内(*1))
過去に受信料はどのように推移してきたの?
過去のNHK受信料月額の推移は、以下の図の通りです。
(出典:NHK受信料制度等検討委員会 第1回議事録(*2))
これだと少し分かりづらいので、平成元年以降の受信料の推移を要約します。
地上契約の受信料月額(継続振込の場合)の推移は次の通りです。
- 平成元年:月額1020円(消費税導入後)
- 平成2年:月額1320円(+300円値上げ)
- 平成9年:月額1345円(+25円値上げ)※消費税3%→5%
- 平成24年:月額1275円(-70円値下げ)
- 平成25年:月額1310円(+35円値上げ)※消費税5%→8%
衛星契約の受信料月額(継続振込の場合)の推移は次の通りです。
- 平成元年:月額1950円(衛星契約の導入)
- 平成2年:月額2250円(+300円値上げ)
- 平成9年:月額2290円(+40円値上げ)※消費税3%→5%
- 平成24年:月額2220円(-70円値下げ)
- 平成25年:月額2280円(+60円値上げ)※消費税5%→8%
このように、平成元年から現在までのNHK受信料は、地上契約が290円値上げ、衛星契約が330円の値上げとなっています。
ただし、この受信料には消費税が含まれています。消費税の増税による値上げ分を除いて考えると、地上契約、衛星契約ともに230円の値上げがされています。また、ここ20年間では、地上契約、衛星契約ともに70円の値下げがされてます。
今後の受信料の改訂の予定は?
【2019年8月】時点で、今後の受信料の値下げが予定されています。
具体的な値下げの方法、時期は以下の通りです。
- 消費税率引き上げが行われる2019年10月に受信料額を改訂せず、地上契約と衛星契約を実質2%値下げ
- 2020年10月から、地上契約と衛星契約を2.5%値下げ
(参考:NHK経営計画(2018-2020年度)修正版(*3))
つまり、2019年10月に消費税率が8%から10%になりますが、受信料の月額料金(税込)は今まで通り据え置くということで、実質的には2%の値下げということになります。また、それとは別に2020年10月から、受信料を2.5%値下げする計画です。
ちなみにNHKの受信料は軽減税率の適用対象外ですので、通常通り10%です。
したがって、今後の受信料月額(継続振込の場合・税込)は次のようになる予定です。
【地上契約】
- 2019年8月:月額1310円(現在)
- 2019年10月:月額1310円(据え置き)※消費税8%→10%
- 2020年10月:月額1277円(-33円値下げ)
【衛星契約】
- 2019年8月:月額2280円(現在)
- 2019年10月:月額2280円(据え置き)※消費税8%→10%
- 2020年10月:月額2223円(-57円値下げ)
このように、今後のNHK受信料(消費税込)は、2020年10月に2.5%の値下げ(地上契約33円、衛星契約57円)が行われる予定です。
また、実質的な値下げ額は、2020年10月までに4.5%の値下げ(地上契約が59円、衛星契約が102円)ということができます。ただ、実際に支払う額が減るわけではないのでイメージが沸きにくいですよね。
おわりに
今回は過去、現在、今後のNHK受信料の月額料金についてまとめました。
このように、近年では受信料は値下げをする傾向が続いています。しかし、ここ数年では受信料の回収率が増加していることを考えると、むしろ値下げ幅は不十分であると言えます。
詳しい内容は以下の記事でも解説していますので、もしご興味がありましたらご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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